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イベント報告
第9回イムカテクノセミナー サンデープロジェクトの田原総一朗先生が語る  (H14.3.9)
       日本人よ、人生の構造改革に立ち上がれ
#063(編集部

 平河町の砂防会館のホールで、若きエンジニアを中心に220人の参加者全員
 が、田原先生の熱気溢れる「キャリアUP人生論のメッセージ」に感動され、
 明日に生きるエネルギーとされました。

 ここに田原先生ご講演のキーポイントをご紹介しますので、皆さんも是非
 参考にして下さい。

 ◆田原先生ご講演のキーポイント

 ・「私は、大学卒業後、JTB(3年)、岩波映画(3年)、東京12チャンネル
  (13年)と3回も転職を経験してきた。それも自分の好きな仕事を探し
  求めたからです。
 
 ・友人の、経営コンサルタントで有名な堀紘一君も、読売新聞、三菱商事、
  ボストンコンサルティングと転職している。

  私たちの頃は何回も転職する者は「社会的な変わり者」と見られることが
  多かった。また、大企業に入社できると、実は幻想なのだが、何となく
  将来が保障される気がして転職にためらいを感じる、そんな時代だった。

 ・しかし、時代は、明らかに大きく変わった。転職の判断を誤らせた「終身
  雇用制」「年功序列制」は完全に崩壊し、今日は転職そのものが社会的に
  認知される時代である。

  大学を卒業して会社に入社した時点で、会社の内容、自分の将来を必ずし
  もイメージできるものではない。

 ・私や堀君は、その後、「楽しく、好きな仕事をする」という自分の人生観
  を貫いて転職を重ね、今は、二人とも実に楽しく仕事をしている。

 ・従来の固定的な雇用環境が崩壊した今、皆さんの仕事環境は私たちの時
  よりずっと好転している。自分の仕事を見直し、面白くなかったら、どん
  どん転職すべきだ。今こそ「自分のやりたいこと」「楽しくできる仕事」
  を選べる時代なのだ。

 ・但し、転職は、あくまで、自分としての明らかな目的があり、希望の会社
  または希望の職を勝ち取るという、自分の人生を切り開くポジティブな
  ものでなければならない。自分の仕事がうまく行かないのを他人や外的
  要因のせいにしての転職はよくない。
 
 ・私は今、仕事をしている時が一番楽しい。原稿を読んだり、資料を読ん
  だり、人に会って取材をすることがとても楽しい。皆さんにも、是非、
  そうなって欲しい。
 
 ・皆さんが楽しく仕事をして、持てる力を十二分に発揮してこそ、日本の
  構造改革ができる。日本人一人一人が前向きな人生改革ができてこそ、
  立派な日本になると信じます。


 田原先生は著書の中で、「必要のない出会いなんてない。大切なのは一つ
 一つの出会いをいかに前向きに捉え、どうやって自分のものにするかだ」
 と言われている。今回の田原先生と参加者との出会いも、まさしくそうで
 あった。講演終了後の惜しみない盛大な拍手が、それを如実に物語っていた。