150人の会場が超満員。北は苫小牧、南は熊本から、「キャリアUP」を真剣
に考えるバイオ研究者たちが新橋第一ホテルに大集合。熱気溢れる雰囲気
で質問続出。講演終了後も多くの人がイムカの人材コンサルタントに熱心
に相談。
◆第一部
「プロテオーム」の名付け親であるオーストラリアのキース・ウィリアムズ
氏が講演。氏は世界Top の研究者であると同時に、プロテオームシステムズ
社を創業。講演前日も伊藤忠商事との合弁を発表。
キース氏は、ベンチャー成功のキーワードは、
(1)サイエンス
(2)法律
(3)財政
(4)ビジネスパートナー
研究者は(1)には強いが、(2)(3)(4)が問題。どれが欠けても成功しない。
国内外の人的ネットワークと信頼関係が必須。キース氏はこれまでの仕事が
とても楽しかったという。「楽しい」ということも、成功のための重要な
秘訣。
◆第二部
独特の風貌で全国に隠れたファンが多い、日経BP社宮田満バイオセンター長
が、昨年・今年と2回実施した「バイオ研究者の労働実態調査」を踏まえて
講演。
宮田氏は「バイオ研究者(81%が修士以上)は全く恵まれていない」という。
また実態調査によれば、
(1)バイオ産業も「勝組」と「負組」が明確化
(2)研究者の9割が将来に不安感(年収・仕事・業界)
(3)研究者の8割以上が転職指向(既転職+2年以内に転職希望)
(4)北米、欧州への転職希望者が急増
(5)転職希望動機のトップは「仕事のやりがい」
宮田氏は最後に、日本にもやっとバイオベンチャーが育ってきた。景気は
不安定だが積極果敢にベンチャーに挑戦して欲しいと、研究者たちを激励。
◆第三部
第一部・二部を踏まえて「バイオ人材のキャリアUP はいかにすべきか」を
テーマに、宮田満氏、一円剛ヒュービットジェノミクス取締役研究企画部長、
八木博イムカアメリカディレクターがパネルディスカッション。
「欧米のキャリアUP 事情」の豊富なデータを元に、「個人から集団へ、
研究からビジネスへ」を中心に、大いに盛り上がった。
(1)研究者はやりたい仕事をやるのが基本
(2)今後、大企業(負組)、国公立の大学・研究所も雇用の安定を保証しない
(3)個人の能力を評価する組織に移ることは研究者にとって幸せ。
(4)日本の大企業の組織は硬直化。斬新な改革をできる経営者は少ない
(5)個人が元気にならないと、会社も元気にならない
(6)自分の棚卸しをすると同時に、就社意識から就職意識に転換せよ
(7)ベンチャーは大きなリスクを伴うが、冒険することは楽しい
今後も、バイオ人材の方々が前向きな転職を実現できるよう、バイオ人材
転職支援セミナー等をご案内しますので、ふるってご参加下さい。
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